今月の地理写真

シンガポール「庶民の台所」

シンガポール「庶民の台所」

シンガポールに観光で訪れた方は食事代の高さに驚かれる方も多いでしょう。「シンガポールの人は,こんな値段で日常的に外食できるの?」と疑問を持たれる方も多いと思います。私も初めて観光で訪問した時に,何気なく入ったレストランの価格にびっくりしました。 そんなシンガポールで,物件によっては「キッチンの利用禁止」といったものもあります。「一般の住人は生活できるのか?」と思いますが,「365日外食」でも余裕で暮らせる基盤が整っています。 「365日外食」がホーカー(Hawker)です。屋外型のフードコートで, 1990年代末の日本で流行した「屋台村」のような雰囲気です。シンガポールでは至るところにホーカー(Hawker)があって,約3〜5シンガポールドルで食べられます。有名なホーカーは観光ガイドブックにも掲載されており,写真のLau Pa Satは観光客メインのホーカーで,一般住人をメインとするホーカーよりもちょっと高めですが,レストランよりかなりリーズナブルです。

 

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シンガポールの「金融街」とホーカーセンター

 

一般住人をメインとするホーカーは日本語でウェブ検索してもなかなか見つけられません。 街をぶらぶらしていると,突然見つけられたりします。とはいえ,やみくもに歩いてもなかなか出会えません。高層の公営住宅の立ち並ぶところの公民館的エリア(日本でいうところの「団地」のようなところ),住宅街の駅前などで見つけられることが多いです。 地理学に興味のある方にとっては,シンガポールに行くことがあれば,有名なホーカーもいいですが,一般住人しか利用していないようなホーカーを探す旅もおもしろいと思います。

(2018年7月20日 吉田撮影)

撮影場所

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