今月の地理写真

古代マヤ文明 トゥルム遺跡

古代マヤ文明 トゥルム遺跡

古代マヤ遺跡はメキシコをはじめ、グアテマラやホンジュラス、エルサルバドル、ベリーズなどに点在しており、メキシコのウシュマル遺跡やチチェン・イッツァなどが有名である。写真は、ユカタン半島東海岸に位置するトゥルム遺跡の中央神殿、エル・カスティージョである。標高10mほどにある海成段丘は隆起石灰岩から成っており、遺跡からはカリブ海を展望できる。トゥルム遺跡は13-15世紀に繁栄し、1000人以上の人々が生活していたと考えられている。遺跡のいたるところで、イグアナやトカゲの仲間、野鳥の姿が見られる(写真下)。

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近年、アメリカ合衆国では15万~20万トンを超えるような大型クルーズ船が競うように作られており、フロリダ半島のフォート・ローダーデール(Fort Lauderdale)などからカリブ海クルーズ船が多数就航しており,アメリカ合衆国内外から多くの観光客が集まる。カリブ海沿岸諸国をはじめ、メキシコ、ベリーズなどの沿岸部では、クルーズのオプショナルツアーのための観光開発が進められてきた。

リゾート地としても有名なカンクンはユカタン(Yucatán)半島最北端にあり、カンクン国際空港(Aeropuerto Internacional de Cancún)からトゥルム遺跡までは、プラヤ・デル・カルメン(Playa del Carmen)を経由して車で2時間ほどかかり渋滞も発生するため、新たな空港が建設されている。

(2011年12月 小松撮影)

撮影場所

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