今月の地理写真
大韓民国(韓国)ソウル特別市に所在するカトリック教会「明洞大聖堂」前の広場から撮影した写真である。右側には教会が、左側には韓国YMCA(キリスト教青年会)連合会館や高層オフィスビルが収まっている。ソウル特別市は朝鮮半島の中心都市であり、また、現在も国内外から人口が流入し成長を続ける世界有数のメガシティでもある。
明洞大聖堂は1898年に献堂され、以降、韓国のカトリック教会、キリスト教会を象徴する建築物となっている。1977年に史跡第258号に指定され、また1970年代から1980年代にかけては当時の民主化運動の拠点にもなった。
韓国のキリスト教会は、経済成長(「漢江の奇跡」)期以降地方から都市へと移住した人々を受容し拡大した。現在も都市住民の主要なコミュニティセンターとして機能しており、また国内に居住する外国人向けにも積極的な支援活動を行なうなど、都市空間において多様な役割を維持し続けている。
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(2019年8月27日 川添撮影)