今月の地理写真

北京の前門地区

北京の前門地区

 北京市中心部に位置する前門地区は、紫禁城(故宮)の南側の正門であった正陽門(前門)の南側に展開する城外の商業地区である。いわゆる古くからの北京の下町である。

 北京オリンピックを契機に、正陽門から南へ続く大通り沿いの建物をレトロ調に改修し、大通りを歩行者天国にするなど観光客向けの再開発が大規模に行われた。地区内には、北京ダックの「全聚徳」など中国を代表する老舗も数多く立地しているが、スターバックスなど観光客を意識した店舗も数多く立地し、さながらショッピングモールのような景観を成している。外国人のみならず、中国人にも人気の観光地である。

 写真は、そんな前門地区の中でも、老舗が多く立地するエリアである「大柵欄街」の景観である。遠くに見える「同仁堂」は、1669年創業の漢方薬を扱う老舗である。

 天安門広場にも徒歩で行くことができ、北京観光を際にはぜひ訪れたい地区である。

(2018/08 横山撮影)

撮影場所

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