今月の地理写真
世界最大級の規模を誇るビクトリアフォールズは、南部アフリカのザンビア共和国とジンバブエ共和国の国境に位置している。ザンビア北西部を源流とするザンベジ(Zambezi)川の中流にある。ザンベジ川はザンビアの国名の由来となっている。ビクトリアフォールズは、1989年に世界自然遺産に認定されている。
ザンビア側では、「雷鳴のする水煙」を意味するMosi-oa-Tunya(モシ・オア・トゥーニャ)という名前で呼ばれている。その名の通り、水量が最も多くなる雨季の2~4月には、滝のそばまで行くと、雷鳴のような音が聞こえ、暴風雨のなかにいるかのような体験をすることができる。水しぶきによって下から雨が降っているかのように感じるほどの水量である。渇水期である乾季の10~11月には、ほとんど水が流れておらず、滝つぼまではっきりと見ることができる。
ザンビアにはリビングストン、ジンバブエにはビクトリアフォールズという町があり、観光客はそれぞれの町を拠点にし、遊覧飛行やラフティング、バンジージャンプ、サファリツアーなどを楽しむ。
(2015年2月 原将也撮影)