今月の地理写真

チリ中部の港町、バルパライソ

チリ中部の港町、バルパライソ

 バルパライソはチリ中部沿岸の中心都市であり、19世紀以降から貿易港や軍港(チリ海軍の拠点)として発展してきた港湾都市である。

 都市圏としては、首都サンティアゴ、南部の中心都市コンセプシオンに次いで三番目の都市圏人口規模を誇っている。2003年には、「バルパライーソの海港都市の歴史的街並み」としてユネスコ(UNESCO)世界遺産(文化遺産)に登録され多くの観光客を集めている。

 バルパライソの魅力は、中心部の近代の街並みもさることながら、なんといっても、写真のように中心部周囲の丘陵地の斜面にびっしりと家屋が立ち並んだ景観である。

 低地にある中心部から周辺の高台の移動は、庶民の足「アセンソール」(小型ケーブルカーのようなもの)が欠かせない。アセンソールは、市内にいくつも設置されており、なかには19世紀に作られた歴史的なものまである。

 ぜひ天気の良い日に、アセンソールに乗って高台へ移動し、カフェで海を眺めていただきたい。時間を忘れるほどである。

(2014/2/24 横山撮影)

撮影場所

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