今月の地理写真
大韓民国南東部に位置する釜山広域市(以下、釜山市)は韓国第二の都市である。古くから朝鮮半島と日本との交流の結節点として繁栄してきた。
写真は釜山市南部、龍頭山公園にある釜山タワーから望んだ沿岸部を望んだ景観である。
写真中央にある鳥が両翼を伸ばしたような建物は、チャガルチ市場という釜山有数の在来市場である。
在来市場は、韓国の都市構造を考える上では外すことができない商業集積地である。イメージとしては日本の中心商店街に近いものがあり、日本と同様、大型店の影響により存続が危惧されている。
釜山市では、チャガルチ市場のほか、例えば国際市場、釜田市場など観光ガイドブックに掲載されている大規模な在来市場がいくつかあり、住民の暮らしや韓国の食文化を体感できる格好の場所である。
写真にあるチャガルチ市場は、主として水産物を扱う在来市場であり、一般客も水槽を見ながら直接魚介類を選び、楽しむことができる。釜山観光では外せない場所である。
あなたも釜山を訪れた際にはチャガルチ市場で釜山名物「タコの踊り食い」に挑戦してみてはいかがだろうか。
(2013/3 横山撮影)