今月の地理写真
釜山港のコンテナターミナルは、釜山市街地に隣接する釜山北港と、25kmほど西方にある釜山新港に分かれている。この距離は東京港と横浜港間に相当する。
釜山新港の開発は、船舶の大型化への対応などを目的として1995年に始まり、2006年から順次、供用が始められている。
写真は釜山新港の韓進海運コンテナターミナル。釜山港湾公社(BPA)が施設を所有・整備し、Hanjin New Port Company(HJNC)によって運営されている。2009年に供用が始められたこの埠頭には、岸壁水深16m、延長1.1km(4バース)、面積69haのターミナルが整備され、12基のガントリークレーンが設置されている。
コンテナ船運航会社船腹量で世界第8位(2015年)を占めた韓進海運は、2016年8月末に経営破綻し、業界の大きな話題となった。韓進海運の経営破綻により、コンテナ取扱量世界第6位(2014年)の釜山港が、今後どのような影響を受けるか注目されている。
(2016/2 山田撮影)