今月の地理写真
奥州市胆沢地区は日本三大散居集落の1つである。この地区は日本最大級の扇状地である胆沢扇状地に位置している。写真には胆沢の散居村の様子が写されている。見分森公園の展望台からは雄大なこの景色を堪能できる。
散居村の家々には、エグネやキズマがみられる。エグネ(居久根)とは屋敷林のことで、冬の北西の季節風から屋敷を守っている。エグネにはスギ、キリ、クリなどが植えられており、用材、燃料として利用されていた。その落ち葉は肥料などとして利用されていた。
今では伝統的な家屋は少なくなってしまったが、エグネやキズマは変わらずに多くみられる。散居村の撮影には是非とも望遠レンズを持参したい。
(2014/09 松尾撮影)