今月の地理写真
夏の函館は観光客で賑わっている。この時期にはなかなかホテルの予約が取れない。羽田から函館までの航空券も予約でいっぱいになってしまう。函館の観光客は統計によると、春から夏の時期に国内から多くみられ、秋から冬にかけては雪を目当てにした国外からの割合が高くなる。
写真は函館山からの夜景である。日没が近づくと山頂を目指す人々が増え始める。トワイライトの頃には、展望台は動くことができないほど混雑した。地上334mからの夜景は人々を魅了していた。北洋漁業が盛んであり、北海道と本州を結ぶ連絡船が頻繁に運航されていた頃には、湾内に明かりを灯した多くの船が停泊していたが、今はそれらを見ることはできない。函館の美しい夜景も時代とともに少しずつ変化している。
(2016/08 松尾撮影)