今月の地理写真
アメリカ合衆国ワシントン州Wenatcheeではリンゴ栽培が盛んであり、“Apple Capital of the World”と呼ばれている。この街はカスケード山脈の東、ワナッチー川とコロンビア川が合流する地域に位置している。
この地域で生産されたリンゴは、19世紀末には鉄道でシアトルへと出荷されており、その後は外国へ輸出されるようになった。果樹園には日本でもお馴染みのFuji、日本でも栽培が盛んになりつつあるPink Lady、アメリカではよく知られているGalaなどが植えられている。写真はこの地域でみられる典型的なリンゴ園を写したものである。写真にはいくつかの防霜ファンや収穫したリンゴを入れる木製の箱が写っている。
Wenatcheeは乾燥した気候のため、スプリンクラー等による散水が欠かせない。写真中央に広がるリンゴ園は十分な水が与えられているため青々としているが、後方には比較的乾燥した大地が広がっている。
(2015/8 松尾撮影)