今月の地理写真
写真は、新千歳空港発ユジノサハリンスク行きのAN-24の機内から撮影した初夏の雄武町の様子。青の濃い美しい海は、冬には流氷で埋め尽くされる。
雄武町は、近代に開拓された地域で、第1次産業(漁業・酪農・畜産)やそれと関連した第2次産業(水産食料品の加工)が盛んである。北海道の開拓地でよく見られる規則的に地割りされた農地、直線的な防風林などをみることができる。
写真の中央左手には、大規模な農場がみえる。この農場では、約4,000頭の乳牛や肉牛を飼育している。土壌条件に恵まれない雄武町では、畜産経営が盛んである。手前の海岸にはホタテ漁が盛んな元稲府漁港がみえる。2011年の雄武町の漁獲量の約53%はホタテである。
(2003/06/01 松尾撮影)