今月の地理写真

ケベックシティ郊外の大瀑布:モンモランシ―の滝

ケベックシティ郊外の大瀑布:モンモランシ―の滝

 ケベックシティは,セントローレンス川の北岸にあり,セントローレンス湾へと続くエスチュアリーの始まりに位置しているカナダ・ケベック州の州都である.

 ケベックシティ郊外にあるモンモランシーの滝(フランス語:Chute Montmorency)は,セントローレンス川の支流であるモンモランシー川に形成されている.滝の落差は84 mあり,実は750 km西方にあるナイアガラの滝よりも30 m高い.1885年にはカナダではじめての水力発電所が設けられた歴史をもつ.冬季には滝が凍結して円錐形を成し,スキーやアイスクライミングの場として市民に親しまれている.地形図や周辺の地形を見ると,モンモランシーの滝がセントローレンス川とモンモランシ―川との合流点から侵食によって徐々に内陸へ移動した様子がよくわかる.滝の周りには,吊り橋や展望台,ケーブルカー等があり,様々な角度から滝を眺めることができるようになっている.

(2018/8 宇津川撮影)

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