地理学で産業を学ぶ場合、地域の産業の成立と発展過程、地域の産業の立地条件、他の地域の産業との共通点や相違点などに着目します。このような研究領域を経済地理学と呼んでいます。経済地理学では、特色ある一つの地域を選び、実際に野外調査をして実証するという研究手 法が多く採られています。その点で日本全体や世界を対象地域としてマクロな研究を行う経済学とは手法が異なります。
地理学科で開設している「工業地理学」では、身近な地域における産業の現状や課題について考え理解します。また、「地域開発と環境問題」では、産業が地域に与える影響についてみていきます。このほか「農業地理学」では、日本の農村地域のあり方について考えます。