自然災害に興味がある

災害を知る

新潟県中越地震による被害

地震、洪水、山崩れ…。地球上のどこかで、絶えず自然災害が発生しています。インド洋大津波のような巨大な災害は、多くの人々に深い悲しみを与えます。災害科学の歴史は、人類と自然の戦いの歴史と言っても過言ではありません。災害から人命や財産を守るためには、災害のメカニズムを知ることや、災害情報を広める工夫などが必要です。

祖先の知恵や、過去の教訓を活かす

火山ガスによって立枯れした森林(三宅島)

私たちの祖先は過去の災害を教訓として様々な知恵を受け継いできました。災害による被害を最小限に抑えるように集落を形成し、効果的に災害を防ぐ方法を編み出してきました。

過去の災害を知ることは、近い将来に起こりうる災害を知ることにつながります。すべての災害を予測し防ぐことが困難な現在、悲劇を少しでも減らすために私たちは過去から学ばなければなりません。

地理学科で学ぶ自然災害

地理学科の「災害・防災地図の作成と利用」「自然災害のメカニズム」「地域自然誌」などの科目では、災害科学を学ぶ上で必要な地理学的な基礎を学ぶことができます。「写真判読法および実習」では空中写真から災害被害の範囲を図化したり、ハザードマップを作成する基礎技術を学びます。もちろん、「フィールドワークⅠ・Ⅱ」などの野外実習科目では、実際の災害現場で調査したり、災害予知につながる基礎データの習得方法を身に付けます。