地理学科では、2年生が履修する授業として「地域調査法」が開講されています。

4月20日に、永井裕人特任准教授が担当する「地域調査法9」の2回目の授業が実施されました。テーマは「ブータン都市部〜中山間部における地理学的形態」です。海外調査に学生全員で行くことは難しいため、映画を観て”バーチャル海外調査”を実施することにしました。

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図1:観察から得られた気づきをグループで取りまとめる学生たち

ヒマラヤ山脈南側に位置するブータンは「幸せの国」と言われていますが、本当にその通りなのでしょうか?社会構造や文化がよく表現された映画『ブータン 山の教室(2021)』について、「映画鑑賞」ではなく「行動観察」を行いました。各履修生で個別に、場面やセリフの内容から気づきを記録し、グループにて取りまとめ、最後は教員との対話を交えてKJ法によってまとめていくことで、ブータン社会の全体像を俯瞰しました。

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図2:学生たちの気づきを分類しながらマッピングしていく

この授業で得られたキーワードを出発点とし、以降の授業では、本格的な資料調査によって実態を理解し、現在行われている国際的な取り組みについても、理解を深めます。