学科紹介
地理学科について
地理学とは、地球上で見られる様々な事象を把握し、それら相互の関係を地域的・空間的な観点から明らかにする学問です。そのためには、自然から文化・社会に至るまでの諸事象を、多角的かつ総合的に学ぶことが必要です。地理学科では、地域の人口や経済、都市構造、交通などの構成要素を学ぶ「人文地理学」や、地形や気候、水、自然災害を学ぶ「自然地理学」を縦糸として学びます。合わせて、特定地域における地域的性格を自然環境と人間生活との関係から総合的に研究する「地誌学」を横糸として学びます。こうした総合的な調査・分析によってそれぞれの地域の特性や問題点を理解し、解決方法を見つけ出していきます。
学科の特徴
- 人文社会系と自然系が融合
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観光、都市、まちづくり、教育、交通、農業、自然保護、環境問題など、幅広い分野を扱うのが地理学科の特長です。
多彩な専門分野を研究する教員が、本当にやりたいことをサポートします。
- バラエティ豊かなフィールドワーク
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1年次では「地理基礎巡検」が35コース。2年次・3年時では7~8つのテーマや地域からコースを選べます。
3年時は「地理セミナーⅠ・Ⅱ」と連動。また、「海外調査法およびフィールドワーク」で世界各国を訪れることもできます。
- 伝統と歴史の地理学科では、1万人以上のOBを輩出
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1947年にスタートした文学部地理学科を発展的に改組して設立した、歴史と伝統ある地理学科は、収集された図書資料や地図資料など、貴重な地図コレクションを所蔵。授業や研究に活用しています。
教育研究上の目的および教育目標
地球環境科学部地理学科は、様々な現象の複合として起こる社会および自然の諸問題を地理的・空間的視点から多面的に把握しその解決の方策を探求することができる人材を養成することを、人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的とします。
その実現のため、以下のように「教育目標」ならびに「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」、「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」および「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を一体的に定め、公表します
▶ 立正大学 アドミッション・ポリシー
地球環境科学部地理学科は、その学士課程教育プログラム(正課外のものも含む。)を通じ、持続可能でより良い豊かな和平社会を築くための一個の重心・芯となるべき人材として、地理学分野における「モラリスト×エキスパート」を養成することを教育の目標とします。
職業に必要な能力を養う授業例
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旅行企画を考え、現地でガイドをする仕事
必要な能力
諸外国の生活や文化に関する幅広い知識や情報を身につける
その能力を養うための授業例
- 観光地理学
- アジア・オセアニア地誌
- 観光資源とまちづくり
- ヨーロッパ・アフリカ地誌
- 海外調査法およびフィールドワーク
- 日本地誌
- 等
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鉄道などの交通システムを構築する仕事
必要な能力
交通と地域の関わりに理解を深める
その能力を養うための授業例
- 交通地理学
- 日本地誌
- 工業地理学
- 地理情報システム論及び実習
- 流通地域論
- 等
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人や資本の流れを作り出し、提言する仕事
必要な能力
立地や商圏を調査・分析できる能力
その能力を養うための授業例
- 都市地理学
- 地域データ分析法
- 人口と地域
- 地理情報システムの応用および実習
- 首都圏の環境と生活
- 等
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都市開発に必要な測量や地図作成を行う仕事
必要な能力
測量や地図を製作・加工できる能力
その能力を養うための授業例
- 地図と測量の科学
- 地理情報システム論および実習
- 測量学および実習
- 地図表現と地図作成
- 地理情報科学の基礎
- 地図画像処理論および実習
- 等
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地域住民の声を聴き、課題を解決する仕事
必要な能力
さまざまな角度から「地域」を見る能力
その能力を養うための授業例
- 都市のアメニティ
- 地域景観の保全と復原
- 都市地理学区
- 観光資源とまちづくり
- 都市と地域の計画
- 地域の自然誌
- 等
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防災計画の立案や自然環境の保全を行う仕事
必要な能力
自然環境について学び幅広い専門性を身につける
その能力を養うための授業例
- 地形学
- 自然環境とまちづくり
- 自然災害と地域
- 地域開発と環境問題
- 災害・防災地図の作成と理容
- 地域自然情報の活用
- 等