今月の地理写真

ウィックロウ山脈国立公園の“ふたつの湖”

ウィックロウ山脈国立公園の“ふたつの湖”

 アイルランド・ダブリンからバスで1時間半ほど南にあるGlendaloughは,7世紀以降の初期キリスト教会群が残る場所として知られている.また,U字谷や氷河湖といった氷河地形をはじめ,美しい景観を堪能できるウィックロウ山脈国立公園の広がる憩いの地でもある.

 “Glendalough”とはゲール語で「ふたつの湖の谷」を意味する.モレーンによって堰き止められてできたとされる氷河湖は,より面積の広いUpper lake(水深30m)とLower lakeのふたつが並んでいる.元々は1つの湖であったが,湖に注ぐ小川から土砂が流入して,やがて2つに分かれたとされている.山から数本の川が直接流入するUpper lakeは水も青く,さざ波を寄せる水遊びにも適した湖である一方,Lower lakeの様相は沼にも近い.隣り合っているlakeだが,湖畔の植生も棲息する動物(鳥)も異なる様子を見せていた.

 公園内にはレベルに合わせた複数のハイキングコースが用意されており,観光客をはじめ,レース競技者も多くいるが,ショートコース(Spinc Trail)でも300 m近い標高差を上り下りすることになる(ロングコースでは標高差500 m).生半可な気持ちでは挑めないハイキングだが,尾根から望む絶景にはただただ自然への敬意を示したくなる.

 

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Upper lake(手前)とLower lake(奥).
Lower lakeの奥にRound Tower(写真下)が垣間見える

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石造りの教会群.奥の塔はRound Tower (高さ33m)

(2019/7 宇津川撮影)

撮影場所

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