今月の地理写真

沖縄県浦添市港川の外人住宅街

沖縄県浦添市港川の外人住宅街

 戦後、米軍統治下の沖縄では基地が集中する中南部地域の基地周辺に米軍とその家族に向けた米式住宅が建設された。米式住宅は、米軍が基地内の住宅を規範として沖縄住宅公社や民間企業に建設を要請したもので、2LDK〜4LDKの平屋が一般的である。米式住宅は1960年代にかけて急速な普及が進み、1970年代においては総戸数12,000戸程度あったとされる。

 浦添市港川の米式住宅は、1960年代に市内にあるキャンプキンザーの軍人とその家族に賃貸する目的で約60戸が建設された。1972年の本土復帰以降は、基地外の米式住宅に対する需要が減少したため、次第に地域住民が住み手となった。

 2000年代には、管理会社がこの住宅街一帯を『港川ステイツサイドタウン』と名づけ、街路ごとにアメリカの州名を付けるなど(写真1)、アメリカのイメージが醸成された。また、住宅のリノベーションを認めたことで、オフィスやカフェ・雑貨店のような商業施設など非住居施設への転用も活発化した(写真2)。現在では、全体戸数の約6割がオフィスや商業施設であり、異国情緒漂う街の雰囲気を求めて多くの観光客が訪れている。

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写真1 アメリカの州名「TEXAS」が付けられたエリアの一角

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写真2 雑貨店に転用されている米式住宅の内部様子

(2017/03 金撮影)

撮影場所

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