今月の地理写真

沖縄県宮古島、東平安名崎付近の海岸地形と津波石

沖縄県宮古島、東平安名崎付近の海岸地形と津波石

 南西諸島に位置する宮古島は、島尻層群と呼ばれる、泥岩を主体とする海底堆積物と、これを覆う上位の琉球石灰岩層からなる、比較的平坦な島である。琉球石灰岩は水をよく通すため、地表の河川が発達していない。このため宮古島では、断層に沿って形成された緻密な層を横壁とし、下流側にダム堤を建設した「地下ダム」が作られ、農業用水等を確保している。

 写真は、宮古島南東端の東平安名崎(ひがしへんなざき,または,あがりへんなざき)付近の地形を示している。左奥の島中心部方面は、比較的平坦な海成段丘の地形が発達する。一方、海岸には直径数m~数十mの巨岩が多数見られる。これらは琉球石灰岩からなる海食崖が剥離し、落下・堆積したものと推定されている。また標高20 mの段丘面上にも巨岩が載っている。これらは西暦1771年の明和地震による津波で持ち上げられたものと考えられている(ものによっては、海食洞の天井が吹き飛ばされたものとも考えられている)。
 この風景は、南西諸島でも過去に大きな被害をもたらす地震があったことを物語っている。

(2017/6/24 大石撮影)

撮影場所

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