今月の地理写真

梅雨時の堤外地の朝もや

梅雨時の堤外地の朝もや

 埼玉県の荒川の堤外地にみられる農地を撮影した。写真を撮影した地点は川島町の出丸中郷地区である。撮影した時刻は朝5時を過ぎていた。堤外地には朝もやがかかっており、幻想的な風景を見ることができた。

 出丸中郷地区は、荒川と入間川の合流点に近く、集落は堤内地に位置している。かつて、荒川の堤外地には多くの集落が位置していた。しかし、水害等をきっかけとして堤内地への移転が進んだ。この地区でも同様の移転がみられた。写真の右手奥の木々が密集している辺りがこの地区の集落の名残である。集落が位置していた場所には木々が茂り、その土地は周囲よりも若干高い。周辺には墓地が点在しており、この辺りにかつて人々の生活があったことを知ることができる。

 集落の移転前からこの地区では堤外地を農地として利用してきた。過去には桑畑をみることができたが、現在は米や小麦、飼料作物の栽培が盛んになっている。その一方で、耕作放棄され荒地となっている農地も多くある。

(2011/6/29 松尾撮影)

撮影場所

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