今月の地理写真

谷壁に建てられたネイティブアメリカンの廃墟-キャニオン・デ・シェイ国定公園

谷壁に建てられたネイティブアメリカンの廃墟-キャニオン・デ・シェイ国定公園

アメリカ中西部に位置するコロラド台地には、グランドキャニオン国立公園をはじめ、半乾燥地域の多彩な自然景観を観ることができる。崖の比高は約120m。谷頭侵食によって形成されてきた。キャニオン・デ・シェイ 国定公園では、写真のWhite House Ruin のほか、崖ごと崩壊しているSliding Houseなど、台地を刻む谷壁に築かれた先住民の住居跡が多数保存されている。
 彼らは断崖に露出した地層境界にわずかなくぼみに石組みの住居を作り、一族が集団生活していた。倉庫、炊事場、宗教的儀式を目的とした部屋などに分かれており、各階の天井は低いが2-3階建ての建物もある。
 この地域では、14世紀中ごろまでプエブロ族が居住していたと考えられている。その後ホピ族やナバホ族が定住した。より良い耕作地を求めてこの地を離れたといわれているが、原因は定かではない。
 キャニオン・デ・シェイ国定公園の北東140マイルにあるメサ・ヴェルデ国立公園 Mesa Verde National Park にも多くの遺跡が残されており、こちらは世界遺産にも登録されている。

(2012/08/01 小松撮影)

撮影場所

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