今月の地理写真

Black-tailed Prairie Dog (Cynomys ludovicianus)

Black-tailed Prairie Dog (Cynomys ludovicianus)

 オグロプレーリードッグ.
 体長350~400㎜.体全体は薄い茶色、尾の先だけが黒い.米国中部のグレートプレーンズ一帯に生息している.長く強い爪を持っており、草地に穴を掘り巣を作る.巣穴の周りは、掘り出された土が堆積しているので植被に覆われていない.そのため、空中写真などから容易に巣穴を確認することができる.
 一般に、プレーリードッグはオス1匹、メス数匹、および子供たちから家族”coteries”を構成している.他の”coteries”と地上で会った時には、鼻や頬をつけて”kissing”をする光景が見られ、愛くるしい姿が人気でもある.
 捕食動物や人間の姿を見つけると、子供は巣穴に逃げ込む.大人は巣穴のマウンドの上に立ち上がり、仲間に警戒を呼び掛けるために高い声を出す.最近では9~11種類の鳴き声を使い分けていることがわかってきた.一方でトレイルの脇に巣穴が存在することも多々あり、人間の前を横切る姿も時々見られる.
 ある試算によれば、40haあたり数千匹のプレーリードッグが、高度な社会を形成して生息しているという.250匹のプレーリードッグが食べる草の量は、体重450㎏の牛1頭による量とほぼ等量であるため、牧場では駆除の対象とされ、個体数は往時の10%にまで減少した.それにともなって生態系のバランスが崩れてきたことが指摘されている.
 かつて、アメリカ先住民や初期の開拓者たちには食用として捕らえられたといわれている.

参考文献
John O. W. Jr. (1996) “National Audubon Society Field Guide to Mammals 2nd ed.”、 Knopf、 937p.
Open Space and Mountain Parks、 City of Boulder、 Colorado、 USA WEBサイト:
http://www.bouldercolorado.gov/ 
(最終閲覧日2011年6月18日)

(2011/06/01 小松撮影)

撮影場所

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